産後の骨盤矯正は何回受ければいいの？

大切なのは「回数」より「目的と段階」

「産後の骨盤矯正って何回くらい通えばいいですか？」
これは、産後の方から最も多くいただくご質問のひとつです。

実はこの問い、単純なようでいてとても奥が深いんです。
なぜなら、骨盤の状態・生活環境・育児姿勢・出産からの経過時間によって、必要な回数は人それぞれだからです。

■ 骨盤が安定するまでの3つのステップ

当院では、産後の骨盤ケアを「整える」「安定させる」「維持する」の3段階で考えています。

【整える：初期段階】

出産によって骨盤は大きく開き、靭帯もゆるんだ状態になります。
まずはゆがみや傾きを整え、正しい位置へ戻すことが最優先。
目安としては週1回を4～6回ほど。
この期間に土台を安定させることで、その後の回復スピードが大きく変わります。

【安定させる：中期段階】

骨盤が正しい位置に戻っても、まだ筋肉や関節がその姿勢を“覚えていない”状態です。
この時期は2週に1回ペースで3～5回。
体幹や骨盤まわりの筋肉を再教育し、「戻りにくい体」をつくっていきます。

【維持する：後期段階】

ある程度安定してきたら、月1回ほどのメンテナンスを推奨します。
抱っこ・授乳・寝不足など、産後の体は日々負担がかかるため、
定期的なケアで不調を予防し、元気な体をキープします。

■ 「回数」よりも「目的」を大切に

「何回で治りますか？」という質問の裏には、「早く良くなりたい」という願いが込められています。
その気持ちは痛いほど分かります。

ですが、一時的に整えるだけでは、時間とともにまた歪みが戻ることもあります。
大切なのは「痛みを取る」だけでなく、「再発しない体をつくる」こと。
それには、段階的に体を整え、筋肉・関節・神経のバランスを取り戻すことが欠かせません。

産後の骨盤矯正は、単なる“美容”や“姿勢改善”ではなく、
これから何年も健康に育児を続けるための投資です。

「何回で終わるか」よりも、「どんな体でこれからを過ごしたいか」

そのゴールを一緒に見据えながら、最適なプランを提案していきます。
気になった方はご連絡ください！

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